共同研究には、鳥取大学が国立感染症研究所から6月に分与された新型コロナウイルス株を使用。すでに培養細胞を用いた実験で、同商品による新型コロナに対する不活化は確認した。
今後は、ガラスやプラスチック、金属などに付着したウイルスへの不活化効果に加え、さまざまな温度や湿度の環境下での検証も行う。
アミノエリアは、大豆アミノ酸を主成分としており、アルコール度数はゼロ%、塩素も含んでいない。
パキスタンのハラール認証機関「ハラールファンデーション」から、イスラムの37カ国で認められている国際ハラールの認証も受けている。
同商品を用いた実験では2016年、鶏に気管支炎を発症させる「鶏伝染性気管支炎コロナウイルス」に対する不活化効果がすでに確認されている。今回、一般消費者からの理解を得るため、新型コロナウイルスを用いて実験した。
同社の増井吉晴副社長は「アルコールのように揮発性がないため、長期の備蓄にも向くと考えている。実験では乾燥後7日経過してもウイルスを不活化できる持続性も確認している」と語る。鳥取大学名誉教授でコロナウイルス研究の第一人者である大槻公一・獣医学博士は「長期にわたる保存試験により、使用期間など科学的データを出していきたい。10年ほどの保存期間を予想している」と話している。
中部経済新聞社 2020年11月24日007面01版No.01
→ 中部経済新聞のホームページの記事